「HSPだから自分らしく生きられない」と感じている方。もしあなたが「HSPだから自分らしく生きられない」と感じているなら、ぜひ読んでみてください。 HSP(Highly Sensitive Person、高感受性の人)が、アドラー心理学を使って自分らしく「人生の主人公」として生きる方法を紹介します。
- HSPで繊細だから上手く生きられない。どうすれば良いの!?
- 自分らしく生きるって、どうすれば良いの?
- 恋人やパートナーとの別れ。周りの人との関係を良好に保つためにはどうすれば良いの?
こういった疑問に答えます。
HSPの方が「人生の主人公、人生の主役」として生きる方法。
HSP は心理スキルを学ぶと効果的
HSP(Highly Sensitive Person)とは、環境感受性が高く、外界や内側からの刺激、周りの音や声、光、匂いなどの刺激に敏感な人のことです。 HSPは繊細で細かいことにも気づきやすく、内面が細やか豊かで思いやりが深い人が多いと言われています。
しかし、HSPの中には「自分の感性や感覚が周りの人と違う・・・」と悩む方もいらっしゃいます。
そんなHSPの方におすすめなのが、心理スキルを学ぶ ことです。
心理スキルとは?
自分の心の状態や感情を理解・受容したり、目標や夢を実現したりするために役立つ、
[心理的な技術]のことです。
(例)瞑想、メンタルコーチング、マインドフルネス、アドラー心理学、認知行動療法など
心理スキルは、人間関係、仕事・キャリア、ストレス対策、健康、家庭など様々な面で役に立ちます。
ここで、お伝えしたい心理スキルの1つが『アドラー心理学』です。
アドラー心理学ってなに?
アドラー心理学とは、オーストリアの心理学者アルフレッド・アドラーの提唱した心理学であり、「人は自分の人生を自分で決めることができる」という考え方です。
つまり「自分の人生は自分で選択し、創ることができる」という考え方です。
そのため、アドラー心理学は心理学というよりも、思想(考え方)と言った方が的確です。
アドラー心理学は、人の考えや行動を理解したり、生き方を変えるために役立ちますが、それ自体が「正解」というわけではありません。
「正しさ、正解」は人の数だけあります。
一つの考え方をすべてに適用しようとしすぎると、逆に人間関係に問題が生じることも考えられます。 アドラー心理学が今の自分に役立ちそうだったら、取り入れてみて下さい。
アドラー心理学は劇薬なのか?
実は “アドラー心理学は劇薬だ!” と言われることがあります。
劇薬とは「毒性 や副作用が強く 薬効も激しい薬品」のことですが、安心してください。 アドラー心理学に毒性や副作用はありません(笑)
アドラー心理学が劇薬と言われるのは、こう考えるからです。
アドラー心理学の考え方[目的論]
人間の行動には全[目的]がある。
現在の自分の状況は、自分の[目的]を達成するために自分が選択した道である。
現在の状況がしんどい人には、厳しく聞こえるかもしれません。
私も最初「うっっ。キツイ、、、💧」と思いました。
だって「現在のしんどい状況は、あなたが選択しているからだ」と言われているように感じるからです。
では、HSPはどうやってアドラー心理学を使い自分を「人生を主人公」にすることができるのでしょうか?
その方法を紹介します。
あなたの人生は何で決まる?
あなたに一つ質問です。
「ご自分の人生は、何によって決まると考えていますか?」
- 受け継いだ DNA 遺伝子
- 家庭環境や教育レベル
- 今の人間関係や環境
これらは確かに人生に大きな影響がありますよね。 しかしそれだけでは人生は決まりません。
もう一つ 人生に大きな影響を与えているものは、
- 今のあなたの 考え方・行動 です。
考え方をベースに、行動を起こし人生を進めていきます。
だから、
自分を幸せにしやすい[考え方・行動]を持つと、良い影響が得られやすくおすすめ なのです。
自分を幸せにしやすい考え方・行動とは何でしょう?
自分を幸せにしやすい考え方・行動
最初に、”アドラー心理学では「人は自分の人生を自分で決めることができる」と考えています。”
とお伝えしました。
- 人生は自分で決めることができる。
- 人は望んでいるものになれる。
- いつでも選択し直せる。
これらは[自分を幸せにしやすい考え方]です。
「でも、違うんじゃない?
必ず望み通りになれるハズ なんてないでしょう!?」
その通りです!
もちろん「望み通りになる」かもしれないし、ならないかもしれません。
アドラー心理学は、
意識的に「望み通りになる」「人生は自分で決められる」考え方を採用してみませんか? という提案なのです。
なぜならば、
・望み通りになる
・人生は自分で決められる
と考えたほうが、幸せな人生を生きやすいからです。
次からアドラー心理学のポイントを3つ挙げます
- 自分自身が人生の主人公であり、自分の人生を決められる
- 過去ではなく未来に向かい「今を生きる」
- 見方を変えれば世界が変わる
自分自身が人生の主人公であり、自分の人生を決められる
どんな生き方をするか?どんな人生観を持つか?は、自分で選択できます。
「目的」に向かって、行動(生き方)は自分で選べるのです。
「自分が人生の主人公であり、 自分の人生を決めることができる」姿勢で生きてみると、人生のコントロール感が確実に増します。
そして HSP(Highly Sensitive Person)は敏感なため、他人の思考や感情がよく分かり、 他人の意見や評価が気になることが多いかもしれません。
しかし他人の意見に左右されてばかりだと、自分らしく生きることができません。
- 「私は”自分”を創造する存在だ」
- 「自分が “自分の人生の主体・主人公” であり、生き方は自分が決めるものだ」
と選択しましょう。
そのような生き方を採用することで、人生の主人公としてコントロール感を持って生きることができます。
未来に向かい「今を生きる」
過去ではなく、未来に向かい「 今を生きる」ことを選択しましょう。
HSPの人は、繊細に様々なことに気がつきやすいため、過去の出来事やトラウマに引きずられやすいのかもしれません。
そして、過去にばかり 囚われていては、未来に向かって進むことができません。
未来は変えられます。
未来は現在の延長線上では、ありません。
過去の出来事は変えられませんが、過去の解釈は変えられ、 未来も変えられます。未来は選び直せます。
メンタルコーチングを使うと、未来を選び直すことができます。
過去の出来事の解釈を変えて捉え直し、過去は貴重な経験にして、未来に向かいながら今を生きましょう!
選び直した未来に向けて、今を大切に生きると、未来も明るくなります。
見方を変えれば世界が変わる
見方を変えるとは、解釈を変えることです。解釈を変えると、世界が変わります。
起きた出来事とその解釈は違うものだと、分けて考えましょう。
起きた出来事は変えられませんが、 解釈は変えることができるんです。
解釈を変えると、見える世界が変わります。
例えば、 恋人と別れてしまったとしましょう。 どんな理由があったにしても、別れは辛いものですね。
この時、
「 人生が終わってしまった・・・」と解釈するのか?
「色々あったけれど、 あの人と良い時間を過ごせてよかった。人として成長できた」と解釈するのか?
どのように解釈するかで、その後の恋愛観や生き方が変わってきます。
- 「人生が終わってしまった」と解釈すると、
自分を閉ざしてしまって、恋愛に対する恐怖や不信感を抱いてしまうかもしれません
- 「色々あったけれど 良い時間を過ごせて良かった。人として成長できた」と解釈すると、
自分の成長を認められ、自分に新しい可能性を見て、積極的に人と関わったり、新しいことに挑戦しやすいかもしれません。
どちらも、私たちは自分で選択することができるんです。
そして、感情のケアも大切です。
しっかり悲しむ、怒りの奥にある哀しみに気がつく(一次感情)など、
[解釈を選択する+感情ケア]がおすすめです。
まとめ
以上が、HSP(Highly Sensitive Person)がアドラー心理学を使って自分の人生を主人公にする方法です。
- 自分は自分の人生の主人公であり、自分の人生は自分で決めることができる
- 過去ではなく未来に向かい「今を生きる」
- 見方を変えれば世界が変わる
これらの方法は、HSPの人の敏感さや感受性を否定せず、受け入れて、自分らしく生きることに役立ちます。 アドラー心理学は、自分の人生をより良くするためのヒントを与えてくれる、HSPに役立つ心理学です。
HSPは繊細な分、感動や喜びも深く味わえる素晴らしい性質です。
自分の感受性の高さや繊細さを否定せず受け入れて、自分らしく生きることに役立てれば、充実した人生を送れます。
アドラー心理学はそのための指針を与えてくれます。
ぜひ参考にしてみてください。